たくとのこと (6)「犬が教えてくれること」

うるっ2

 

 

『Part』

君は守られてるフリをして
いつも私を励ましてる
車の中で声がかれるほど泣いて
笑って部屋のドアを開けたのに
「おかえり」の足音が聞こえない
部屋の真ん中で君も泣いていた

分かるの?どうして?
言葉も持たないのに
涙を全部舐めて得意気に鼻を上げた

潤んだ瞳で精一杯
「愛してる」いつだって変わらない
君の目にはいつも私が映ってる



時にはライオンのように勇ましく
綿菓子のように柔らかく
尾を上げ歩く姿はしなやかで
寄り添って眠る時は子供のよう
変わらぬ愛情は一途過ぎて
泣けてくるくらいの幸福をくれる

散歩に行こう
優雅に時を過ごそう
君が教えてる
季節の贈り物

短い命でも精一杯
今日も体中で喜んでる
泣いて過ごすより笑って一日を生きよう


鼻で毛布を持ち上げて
私の右側に入ってくる
肩に顎をのせて眠る
温かい命がここにある
You love me
I love you
You are my part
I want you tou live long
長生きしてね

 

 

010-4

 


私の波瀾万丈人生をたくとは全部、知っている。
私のことをきっと誰より知っているだろう。

具体的に全部は書かないけど
不思議なこともたくさんあった。

私より、色んなことを本当は知っているんだなって思っていた。


その色んなエピソードがある中で
この歌の歌詞になった時のことをここに書きたい。

27歳ぐらいの時かな。
その頃、私の生活はめちゃくちゃで
彼氏の暴力、会社でのいじめ、病気…

そんな時、病院から電話があった。
「染矢敦子さん、ご本人ですか?」
検査結果を聞きに来てないので、来るようにとの電話だった。
気になるところがあると…

結果はガンの初期かもしれないので
がんセンターでちゃんと調べてもらうようにとのこと。

冷静に話を聞いて、車に乗って、泣いた。

けど、いつも笑ってたくとに「ただいま」を言うようにしていたから
涙をふいて、マンションのドアを開けた。
いつのもは玄関まで喜んで迎えに来るたくとが来ない。

「たくと〜〜たくと〜〜ねーねえ帰ったよ」
部屋の方に入っていくと、部屋の真ん中にちょこんと座って
たくとが泣いていた。

 

 

0204-1

 


分かってるんだ、なにもかも。
たくとを抱きしめて泣いた。

「つらいことがあっても人には見せないで
たくとを抱きしめて泣きなさい」
母に言われたことを思い出す。

余談だけど、その生活のすべてを変えたら
ガンの初期みたいなのはあっさり消えた。
自分の心の状態が体に現れることを身を持って知った出来事。
私のそれからの歌、話、うたこやに役に立つ大切な経験だったと思う。

でも、そのつらい時期、たくともきっとつらかったんだろうなあ。
たくとのてんかんが始まったのもその頃。
たくとも、私と同じでいろんな病気をした。
精神的なものが大きかったんだろう。
私は難病も治った経験があるし、たくとも6年前から病気知らず!
たくとの病気から学んだことも多い。
そのことを次に書こう。

 

 

1月1日2

 


歳をとってきて、一人で寝るのを好むようになるまで一緒に寝ていたなあ。
冬、肩にあごを乗せて、寄り沿って眠る
その一瞬に毎日たまらなく幸せを感じていた。

いのちってあったかいなあ。
一緒って幸せだなあ。
これは愛なんだよなあ。
幸せだな〜幸せだなあ〜

 

 

0524-2

 


思いや言葉、笑顔の大切さ。
今日一日を精一杯生きることの大切さ。
言葉を持たない犬が教えてくれていた。
たくとと暮らすことで、私の人生は良い風に変わっていったんだなあ。

泣いて過ごすより笑って一日を生きよう

 

 


たくとのこと (7)「幸せになってもいいんだよ」

0102-03

 

 

『愛してる』

いなくならないで 私の前から
消えてしまわないで
一人にしないで
眠れない
それが恐くて…
ねえそばにきて 私に触れていて

あなたをこの腕に抱くと
まるでパズルのピースみたいにしっくりくる
出会う運命 そんなことを考える
生まれる前から知っていた

どんな言葉で伝えればいい?
もどかしい ぴったりの言葉が見つからない
のんきに寝息を立ててるあなたに
頬を寄せて
抱き寄せて
不安を夜空に散らそう


いつかその日が来たら どうか私の腕の中で…
泣いたりしない 
笑ってあなたを送ろう

温かいあなたの体
あなたと暮らす日々で気付く
命の温かさ
あなたの重さが命の重さ
涙が出る
ここに在る
あなたがここにいる

どんな言葉で伝えればいい?
もどかしい ぴったりの言葉が見つからない
のんきに寝息を立ててるあなたに
頬を寄せて
抱き寄せて
同じ時を刻もう


この温かさを一秒でも長く…
ねえそばにいて
一つになるくらい…

 

 

0105-4

 

 

一人で飼う犬は初めてで分からないことだらけだった。

病院の選び方も知らなくて
たくとにはかわいそうな思いをいっぱいさせたと思う。

私も今ほど大人じゃなくて
気持ちの切り替えも上手くなくて
不幸な方へ向かうような人生を歩んでいたから
その私の精神状態や体の状態で
たくとにもずいぶん辛い思いをさせた。

それでもいつも変わらずにいてくれたんだよね。

犬は、飼い主の身代わりになるとか
飼い主の病気を引き受けるとか
そんな話を聞いたことがあって、私はたくとに言っていた。
「ねーねーはね。自分の病気とか、自分に降り掛かることは自分で引き受けるから。
たくとが身代わりとかならなくていいからね。
たくとが健康なのが、ねーねー嬉んだからね。」

そういいながら、自分が幸せにならなきゃ
結局、犬も幸せになれない。
そんな大切なことに気付いたのも、ずいぶん経ってから。


たくとが来てから
犬がいるから部屋が汚いとか嫌で
たくとの為にも衛生的にしていたくて
週一だった掃除も毎日するようになった。
勉強もした。
けど、全然、勉強不足のまま
8歳を過ぎた頃から、たくとの状態は一気に悪くなった。
2年間、皮膚炎で苦しんだ。
他にも、てんかんや目や内臓の病気や色々…

でも何より、その2年間、私の精神状態がめちゃめちゃだった。
それが一番の原因と思う。

いっぱい勉強した、人にも会った。
それでも解決はしなかったのに
ライブでもよく話す
「幸せになってもいいんですよ」と言われ
涙が止まらなくなった、あのエピソード。
「私、幸せになってもいいんだ」

それをきっかけに
私の生活と考え方、生き方を変えようとした途端
それからの人生を大きく変える人物と共に解決方法にも出会えた。

 

 

0724-2

 


徐々にだけど、それから私の人生は変わって行った。
今では180度と言っていいぐらい変わったと思う。
たくとも健康で、前よりマイペースで、穏やかな犬になった。

手作りのご飯の大切さ
添加物、化学物質の怖さ
口からだけでなく、皮膚から入って来るもの
自分が状況を引き寄せていること
幸せになるということ

今まで知らなかったことをいっぱい知って
続けるうちに、私もたくとも健康で笑顔もいっぱい増えた。

辛かったのかな〜?って思い返す。
今では良い思い出で、超えないといけない壁を一緒に乗り越え
宝物を手にした気がする。
私とたくとの病気から、学んだこともものすごく多い。
そして、その知識が今も定着し、私の歌も体も心もサポートしてくれている。 

 

 

0522-3

 


たくとは、子犬の頃から割と病気がち。


数年前に教師を辞めて、歌だけで生きて行こうと決めた理由のひとつに
私より寿命が短いたくとと長く一緒にいたいと思ったことのもある。

今、住んでる大好きなお部屋に出会えたのも
「第一条件、ペット可。たくとの写真が良い感じで撮れる場所」
そんな風に選んだから
自分のことだけじゃなく選んだから
良かったんだなって思う。

すべてがうまいことできていて
人生って面白いなって思う。

たくとは、やっぱり私の人生の一部。
私の一部。

 

 


たくとのこと (8)「今を生きよう」

1119-7

 

 

『あなたとボクの約束』

最後の時は そばにいて
笑ってボクを見送って
大好きなその笑顔を見せて
ありがとう

いつも見ているよ
ボクには、あなたしかいない
世界でたった一人
愛する人

汚れてもヨレヨレになっても
あなたを守ることができなくても
そばにいさせて
どこにもやらないで

一緒がいいの
あなたと一緒がいいの

 

 

P5048455

 


たくとのことばかり書いていたのは
たくとのことしか書けなかったから。

書いていたら、少しは気がまぎれた。

今年の春ぐらいから痴ほうの症状が進んでいたけど
元気で、しゃんしゃん歩いていて
ご飯も食べて
私のこともずっと分かっていて
手は前よりかかったけど全然、大変だなんて思わなかった。
8月の祖母の葬儀にも一緒に帰れたし
久々にその時、散歩もした。


それが急にご飯を食べなくなって衰弱して来てたのが
たくとのことをここに書き始めた少し前。

病院嫌いなので、なるべく病院には連れて行かないように
穏やかに私の元で看取りたいと思っていた。

子犬の頃からの私が言っていた約束

最後の時は、ねーねえの腕の中で逝ってね。
ねーねー、絶対泣かないで笑ってみおくるからね。



病院で言われた
「数日かもしれません。覚悟してて下さい」

自分がこんなに動揺すると思わなかった。
私は強いし、いろんなことを乗り越えてきたし…
こんなに辛いと思わなかった。長い間、泣き続けた。
たくとがいなくなるなんて考えらなかった。

けど、犬のことに詳しい方々の言葉にハッとさせらた。

そうだった…私が笑っていなきゃ。たくとが安心できない。

それから、たくとには笑って接した。
水は飲んでくれたから、栄養のある飲み物を作って起きる度に飲ませた。
次の日には、流動食も食べた。またしゃんしゃん歩き始めた。
ちょうど外での仕事がほとんど入っていない期間で
思いっきりたくとと一緒にいれる。
抱っこもいっぱいしよう。

失うつらさよりも、ここにある幸福を…
16歳まで生きてくれてるなんて、私はなんて幸せ者なんだろう!!


とにかくできることを楽しみながら、同じ時を過ごそう。
愛している存在に会える時間
触れ合える時間
時間は過ぎる。だから、今を大切にしよう。
今なんだよ、今が大事。
今を精一杯感じていよう。

 

 


たくとのこと (9)「大好きだよ」

P9128734

 

 

ねえねえの歌が大好き
ねえねえのご飯が大好き
ねえねえのことが大好き大好き大好き…

 

 


ほとんどおうちにいれた期間を大切に過ごして
半月ぶりのコンサートの日。

「たっくん、行ってくるからね。
待っててね〜
帰ったらお写真、一緒に撮ろうねえ。」
いつものように体をなでなでして出かけた。

お客様の満足度の高い、クライアントさんにも喜んで頂けたコンサートを終えて、うちに帰った。
きっとそんな日のねえねえをたくとは大好きだったんだと思う。

やっぱり☆
たくとは、ちゃんと待っててくれた。
すっごく嬉しくて、たくとを抱き上げた。

「たくとお写真、撮ろう!」
私の腕の中で温かいたくと。柔らかい毛。大好きなたくとの身体。
甘えて、あずけて、柔らかい良いお顔。
私を見る。風音を見る。

 

 

P9128746

 


写真を撮り終えて
「たくと、ねんねね」
寝床に寝かせると呼吸が不自然になった。
すぐにまた抱っこして話しかけて
「たくと、だいじょうぶだよ」
優しく、穏やかに、笑顔で話しかけた。

一回、呼吸が止まったように見えたけど
私の呼びかけに、また呼吸が始まった。

良かった。きっとだいじょうぶ。

「たくと〜大好きだよ」
それを聴いて、安心したように、たくとは深呼吸をした。
私の方に目線を向けたまま…
それが、たくとの最後の呼吸になった。

子犬の頃から、何度も言った。
「最後は、ねえねえの腕の中でね。約束よ。
ねえねえ、笑ってたくとを送るからね。」
約束を果たしてくれた。

呼吸が荒くなって、ほんの数分の出来事。
だから、まだ逝ってしまうと思っていなくて…
だから、私も笑って見送れた。
約束を私が果たしたんじゃないね。たくとが果たさせてくれた。

 

 

P9128743

 


犬ってすごい。
すごすぎるよ。

約束した写真も撮らせてくれた。
16年も生きてくれた。
今月は家の仕事がほとんどで前日までずっと一緒にいた。
ちゃんと介護の時間もくれた。
コンサートもちゃんと歌えるように、終わってから逝った。
待っててくれた、最後、腕の中で逝ってくれた。
時期もタイミングも状況も、なにもかも完璧なんだよ、たくと。

いろんなこと、なんでも自分を責める私をたくとはよく知っていたから
私が自分を責めないようにしてくれたんだね。
すごすぎるね、犬は…。
こんなに完璧だったら、ねえねえ自分を責めれない…。

何時間も何時間も泣き続けた。
今までどんなことも一緒に乗り越えて来た。

たくとがいたから、私は生きてこれた。
たくとがいたから、ワンワンライブがある。
たくとがいたから、今の私がある。

犬は後に生まれて
ずっとかわいいまま
ずっと大好きなまま
逝ってしまう。


さっきまでかわいいお顔で私を見てたのに
さっきまで腕の中で温かかったのに

泣き続ける私の頭に浮かぶのは

ねえねえの歌が大好き
ねえねえのご飯が大好き
ねえねえのことが大好き大好き大好き…


たくとの声かな
そうならいいのに。

 

 

0609-01

 

 

『朝のうた』

目が覚めた ありがとう
あなたがいる ありがとう
お父さん お母さん ありがとう
おじいちゃん おばあちゃん ありがとう
ご先祖様 ありがとうございます
兄弟 こどもたち ありがとう
出会う人々 ありがとう
どうぶつたち ありがとう

空 雲 大地 水 木や花 虫たちも
ありがとう 地球全部 美しいこの星

ここにいる奇跡 あなたといる奇跡
生かされてる‘ありがとう’
今日が始まる‘ありがとう’


思いも言葉も出来事も
ぜんぶ大事なメッセージ
有り難いものだらけ
お陰さま ありがとう
そして一番 大切な自分の体にありがとう 
頑張る自分にありがとう 大好きだよ ありがとう

太陽 朝日を浴び 恵みを受け取って
私にできることを笑顔で今日も行こう

巡り会う奇跡 当たり前なんてどこにもない
守られてる‘ありがとう’
支え支えられ‘ありがとう’

ここにいる奇跡
すべては良い方に向かっている
信じてる‘ありがとう’
今を楽しもう‘ありがとう’

私に命をありがとう

 

 


この歌の‘あなた’も、たくとを思った。
まだまだたくさん、たくとがいたから生まれた歌があるよ。

たくと、私のいのちを繋いでくれて、ありがとう。
きっとこれからも、たくとは私を支えてくれるんだろなあ。

たくと、大好きだよ。
 

 


夢で会えたよ

1211-3

 


昨日「会いたいね〜」って書いたら
夢で会えました*:.。☆..。.(´∀`人)
とっても穏やかで、温かい気分。ずっとニコニコしています。
ありがと♪

「染矢さんと言えばたくと!といつも一心同体でしたね」
とメールを先日いただいて、そんな印象だったんだな〜と思ったりしました。

きっといつでも会えるんだね、たくと♪♪
 

 



犬のお話 タイトル

        

プロフィール

犬の歌

リンク

犬の歌 web site


うたびと 染矢敦子 web site


うたびと 染矢敦子 ブログ


     

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM